木っ端会話文：今日も平和ですね、一名を除いて。

「そういやこの家、カレンダーも無いんだったな」

「お、おじさんおじさん、青青青、ちょうだいちょうだい！」
「どうした、そんな慌てた顔をして」

「ごきげんよう、ちょっと今僕、あるいは私達は『選挙』をやってるのだよ」

「早く早くめっちゃめっちゃ早く、捕まる捕まる捕まる」
「という訳で、何か青い色をした物を喜捨してくれないかね？　鬼に捕まってしまう」
「……俺の記憶に間違いが無ければ、それは色鬼って遊びじゃなかったか？」

「同じ色を指定されるがまま、物に追われて突撃する様に似ていると思うのだよ」
「そう邪険にしてやるな、ああ、今日はそういえばそうだな」

「見つけたぞ、観念するでおじゃる！」
「うー！！」

「おや、どうやら一人捕まったようだ、青色は無さげだし……失礼」

「捕まった……捕まった捕まった、からから」
「随分近くだったみたいだが、お前は逃げなくて良いのか？」

「……見つけた」

「は？」

「次も見つけたでおじゃるー♪」
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁ、二日酔いで頭ぎゃぁぁぁああぁぁぁぁぁぁあああ！！！」

「待て、痛い痛い、立った人間に登ろうとするな、登るなって」
「見つけた、見つけた見つけた見つけた」
「危ない、それならもう一度持ち上げ直すから頭に足乗せるな」

「ふっふ～ん……三人目、これで確保でおじゃる！」

「色、掴んだ掴んだ見つけた、青、青青青青」
「人の上に乗るんだったら自分でバランス取れ、両手を泳がせて何やってんだ？」
「捕まえてる」

「おじゃ？」

「そら、青い青いあおい、今は青、青青青」

タグ：リヴリー 擬人化 木っ端会話文 せんきょごっこ ＊直後天気が崩れました