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木っ端会話文:どうしても命を扱う時は文章に出来ない、まだまだ私は未熟者だ。 [小ネタ]

「やめてー」
「やだー」

「ぷーん、ぷーん」

「何やってるんだ、お前達」

「こいつに虐められてるの」
「おじさん、助けて」

「とか言われてるが、如何なんだ?」

「ぷぷーん、昆虫の空中で静止するという技巧、
 0.1秒前回の羽ばたきと寸分違わない微細な超精密動作とそれを操る反応力、
 これ等が全て揃っテ、可能としているかラ」

「こっちこないでよー」
「やだよー」
「へんなことしないでー」

「この能力を応用すれバ、
 胎内のまだ母胎にも知覚出来ない胎児の動きヲ、
 通常の胎動と同じ様に感じた上、此方の知的意思を伝えられるかもしれなイ」

「そりゃ……大したもんだな」

「ぷぷぷーん、ぷーん、
 オジサンも理解してくれたみたいだシ、とっととお腹出してヨ、
 ウチが誰よりも早く外の世界があるって事教えてあげるんだかラ」

「やー」

「赤ちゃんに初めて教えてあげるのは、
 お母さんに撫でられる感覚だって決めてるから駄目」
「その為に毎日、なでなでひよひよしてるの」
「最初に感覚が生まれた時、直ぐに感じられるようにね」

「体じゃないと解らない事の最初の一歩にするから、駄目」
「言葉じゃないと理解出来ない事もあるヨ? ばかなノ? しぬノ?」

「たすけてよー」
「こわいよー」

「だってよ、あんまりやりすぎると仕返しされるから、それ位にしとけや」

「ぷぷーん、ぷーんぷーん。
 ア、そうそウ、オジサン耳貸してヨ」

「痛てて、引っ張るな…………ああ、それを伝えるんだな?」

「二度も三度も言わないと解らないノ? 脳味噌猿以下なノ? 類人猿なノ?」

「わかった、わかった。
 おい、お前達?」

「なーに?」

「『死ぬのか? とか言われてたけど、実際は何があっても絶対に死ぬな!』
 って、足長おじさんからだってよ」

「はーい」
「ぷーん、ぷーん」
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