描いていただいた絵：夜明けって夜より暗いよね！

明ける空が見える、白く消える暁と共に眠る。
太陽の産声の時にまどろみにつき、死と共に目覚めよ。

母は言った、どんなに大地が紅く美しくても、太陽の誕生の時を妨げてはいけない。
父は言った、生まれ出でる太陽を迎えるのは、死に行く月の役目だと。

私の住んでいた場所に伝わる、古い古い言い伝え。
多分、おじいさんの、おじいさんの、そのまたおじいさんが、
まだ子供だった頃もこの話はあって、枕話に聞かされて育ったのだろう。
そのどれも、私には信じられなかったけれど、
爺様の言っていた言葉だけは、嫌いではなかった。

爺様は言った、暁は遠い昔に道を分けた二人の逢引の時、だから邪魔をしてはいけない。

それでも、この話は、私の中では物語でしかなくて……。
でも、今だったらそれが解る気がする。

目の無い月と、顔の無い太陽。

紅色の中での逢引

暁が、のっそりと私に近づいて来る。

私、初めて知ったわ。
人と太陽って、生まれる時も死ぬ時も、必ず真っ赤になるのね。

蜃気楼の腕が、太陽と月を繋いでいた。

こちらの絵は、* 擬人化屋 @ f i k a * の黒塊絵師様に書いて頂きました！

最近前フリを書くと長くなるのは、私の中でなんらかのケミストリーがおこっているからだろーか。
ムフフフフ、見てくださいな！　蟲飼＆十六夜を描いていただきました！！
もうどこを特出するべきかすごい悩むんですが、やっぱりこの独特の雰囲気がたまんないですっ！
実はこの背景は、私が黒塊さんに、路地裏背景とかどうですか？とか言って、黒塊さんが優しい事にデジカメで近くの路地裏を、撮って来てそれを元に作ってくださったんです！
もう……ダレカは果報者すぎて、新年早々運を全て使い切ったのではないかと、めっさ不安になるぐらいですw
黒塊様、どうもありがとうございました！！！

タグ：リヴリー 奇人か 擬人化 最近擬人化って打つと 奇人かってなる。 蟲飼の子 十六夜の子 黒塊絵師様 蜃気楼の腕 どうしよう、絵がどうしても切れてしまう…。