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由梨奈さんへ捧げ物SS:コルぱちやジョリュシがエロカワビッチにイチャまごついてるであろう日時にこいつらときたら……。 [小説]

今年もやってきました、バレンタインですよー!
って訳で、由梨奈さんに捧げ物SS リヴ側エロ処女作、ゆっくり食べていってねん……v
お礼はホワイトデーに3倍返し……いいえ、ここは謙虚に2.99返しでいいですよ☆
……はい、無視してください。すいません。


バレンタインSS
白脱色の血液

登場人物:バルドゥイン 記憶の子

R-15

(誰かが誰かにハジメテをあげちゃう話)
(受け攻めってなんだっけ?)
(本番は無い)









ああ、かわいいなぁ……。




白脱色の血液


赤い舌がちろちろと扇情的に覗く穴になった部分に自分のそれを挿れると、内部の粘膜の熱さは慣れたものだというのに、頭の中を焼かれて溶かされてしまいそうな程の興奮、そして、封じられた視界で此方を見上げてくるそれに少しの罪悪感に似た感情を覚える。座ったまま頭を引き寄せる、くぅ、と甘えるように鼻を鳴らされて、より深く口内に侵食するものにたどたどしい舌が絡む。生理的反応によって顔を逸らせないよう、バルドゥインは解かれた白い髪を指に絡め後頭部に手を当てると、優しく逃げ場を絶った。
口元を被うような形の皮の開口具で開かれた口内は、歯が当たることが無い為、責める側の本位で好き勝手に快楽を味わうことが出来る。頬の内側に亀頭を擦りつけ、柔らかい感触をじっくり擦り上げていると、防護の為の唾液がどっと溢れた。後頭部を掴む手に開口具を留める結われた紐が当たり、それに引っ掛けて少し上を向かせると、外へ零れる事が無くなった唾液が中に溜まる。ぐちゅぐちゅ粘度のある液体ごと熱い肉を掻き混ぜる感触は、まるで本物のそれに挿れた時に似ていて、閉じれない薄い唇と下に覗く白は牙の生えた膣だ、と少し聞き齧っただけの意味が解らない言葉を思い出す。
目隠しにはじわりと涙が滲み始めていて、部分的に黒が更に濃く染まり、この行為に苦痛を覚えていることが解る。多少の緩急を付けて浅い場所を擦っていると、追う舌が獣の子が何かを乞うような緩慢で、拙いの奉仕をし始めた。内部が狭まった所為か、溜まっていた唾液がどろどろ零れ、まだ奥まで達しきっていない根元が湿る。吸うことが出来ない口では思う様に口淫が出来ず、まるでそれをするのが初めて、といった風な性感へ直結しない動きは、穢れないものに酷い無体を働いているのではないかという、暗い悦びをバルドゥインの腹の底へ刺し通した。
「でもよぉ、お前って本当に欲が無いよなー…」
場に似つかわしくない天気でも話す語調。掴んだ手を自分の側からゆっくり離してゆくと、柔らかな舌はずるずる引き抜かれていく熱いものを追いながら、引き止められずに唇に当たるのみになってしまう。掻き出され、飲み込みきれなかった唾液が肩や首筋を汚す、たまらなくいやらしい眺め。喪失を嘆く喘ぎが漏れ、固く限界まで伸ばされた赤が愛おしむ動きで先端をちろちろと舐め、浮ぶ先走りを受け取って味わった。顔を左右に動かして出来る限り雄を含もうとする様子に、浮んでいた涙は悦びからきたものだと、今更ながら理解する。
今日は愛し合う者同士が贈り物を贈りあう日なのだと、何の準備も、それどころか認識すらなかったバルドゥインは愛しい妻にそうプレゼントと共に教えられた時、自分に与えられるものがないことに悩んだ。乞うて泣く彼を焦らす為にそのまま頭を固定すると、悲鳴に似た声が絞り出され、両手を使ってはいけないとだらりと垂れて戒められた腕、手の平に食い込む様子が見て取れる。そんなにこれが欲しいのか、興奮に染まった口内は誘うように蠢いており、一気に喉奥の最も柔らかい場所まで貫いてしまいたい欲求に駆られ、合図も遠慮もなくカリ首までをもう一度埋めた。
「精液欲しい、だなんてさ」
何もあげる物が無い。妻はほんの少しだけ肩を沈めてから、なら精液を飲ませて欲しい、と薄く微笑んだ。お安い御用どころか安すぎる願いに、もう少し色を付けて構わない、と言った結果か、これ。歓喜に震える口内が、押し行って来たものをやわやわ迎え入れ、馴染ませるように包み込み、唾液を絡められる。細い糸のような髪を鷲掴む指に力が入り、痛みを訴える息が上がったが、それすら快楽に感じているのではないかという妄想が頭を塞ぐ。舌先で尿道をぐりぐりと突付き舐め上げられ、なめらかな愛撫から急な刺激への変化に、射精感を堪える事は出来たが大量の先走りが出たのが解った。
白い喉がごくりと上下して、今度は掻き出されては堪らないとばかりに、唾液交じりの口内に出された苦味をじゅるじゅる飲み込む。自由にならないと思っていたら、これだ、悪戯な動きにバルドゥインの口元が釣り上がる。もっともっと、味を占め強請る動きを続ける頬を突くと、黒皮に包まれた頬が今度は外からも解るほど隆起して、そのまま押し広げて動かすと凹凸が生き物のように棒を描いた。セックスで征服感を感じたことなら幾らでもあるが、本当に相手が支配できるだなんて思ったことは無い。しかし、こうして自分からの嗜虐を甘んじて受ける様子を見ていると、そうであると錯覚してしまいそうで。
「なぁ、苦しそうだし、ここで出してやるよ」
目に見て取れる程、ぎくん、と肩が跳ねた。望まれたのは「精液を出して欲しい」ということなのだから、このまま射精してしまえば行為は終わる。くぐもった呻き声が上がり、固定されていた頭が動こうとするのを軽くいなしながら、上顎をずりずり抉った。雄をくじることが出来なくなった舌は更に押し込まれた筋を嘗め、機嫌を取るように舌を這わせるが、押し込まれ動きを封じられた頭ではそれが限界。垂れてくる体液を逃さないように必死でしゃぶる、それでも飲み込みきれないそれの混じった唾液がぼたぼた落ちて、あー、と悲痛な声が確かに上がった。
湿り気を帯びた布から覗く眉が苦しげに、悲しげに垂れて、噛み締めて耐える事を許されない歯がぎり、と鳴る。被虐の悦びを取り上げられそうになった悲しみを浮かべる様子に、またバルドゥインの腹の底がずく、と疼き、彼が望まない場所を擦るだけの抽挿を始めた。ぐちゃ、ぐちょ、と生々しい粘膜が掻き混ぜられる音が聴覚を犯し、求めてもがくのを後目に更に蹂躙する動きを早める。横に伸ばされて広げられた舌が、何度も何度もその場所をずくずく犯して終わらせてしまおうとするものを、せめて奥へ導こうと弱々しくのたうつ。
しかし、主導権を握っているのはバルドゥインであって、彼ではない。熱はあっという間に巻き込まれて、浅い場所を抉る為の道具にされる。欲しい、熱いものが欲しい、雄を喉奥で出して欲しい、そう懇願しているのは最初から解っていた。膝立ちからへたりこんだ座り方をする彼は、バルドゥインからすれば今は胎児で膨らんで見えない内腿を何度も擦り合わせて、被虐の欲情でぬめった部分を慰めていた。無理矢理に犯すようなやりかた、それとは裏腹に強く押さえつけていた人形に似た糸の髪をそっと撫でてやると、涙を流す体がぶるぶる震えて悦ぶ。
口内にも性感帯はあるが、この場合は奉仕の興奮による快感か、直接的な場所には一切触れていないというのにイッてしまいそうな健気な様子に、虐めの潮時を知る。これからするのは今までよりももっと酷い、普通なら非合意の上でのセックスで行われる、愛しい人が望む行為。脈打つ熱が暫し動きを止めて、逃がしたくない、と絡みつき鼓動を感じているそこが愛しくて。唾液を滴らせる口をそのまま足を開いて椅子から立ち上がり、半分彼を跨ぐような形にすると、強く頭を引き寄せ、柔らかな喉奥へと自分のものを突き込んだ。
「―――――――――っ!!」
予測通り、生理的な反応によって逃げようとした頭を掴み、奥へと抉る。拘束されていることを忘れ、抵抗しようとして持ち上げられた腕がバルドゥインの太腿を押し、直ぐに咽び泣くことに忙しくなって止む。根元まで埋められている為に喉奥まで到達しているのだろう、微かにえずいているが、そんなことは気にせずに自分本位に腰を動かした。最初の頃感じていた罪悪感、合意の上とはいえ愛する人を痛めつけている事実が消えた訳では無いが、どれだけ動かしても歯が当たらない心地良さに酔う、ひょっとして彼の全てを支配しているのではないかという錯覚に酔う。
眩暈がするほど濃いにおいを押し付けられ、汗や血とは違う命を感じさせる何度も味わい、啜る様子に、激しい興奮を煽られて奥を突く動きを早める。無防備な喉に突き刺す悦び。味蕾に自分の精液を染み込ませ、その味を覚え込ませる生温い喜び。髪を梳く筈だった指に、ぐっ、と力が篭り、容赦の無い蹂躙を受けながら喉を鳴らして咽び喘ぐ。互いに繋がりあった場所から伝わる擦り切れそうな、火傷しそうな熱を、力強さを増した脈動を、一心不乱に確かめる。もう、互いに限界。喉奥へとぐらぐら滾った精液を注ぎ込むべく、言わずとも上を向こうとしただらだら期待に涎を垂らす顎を掴み、全てを望む場所へ送り込んだ。
どく、どく、どく、どく、弾けて跳ねるものを促す為に流れを辿る舌先、どろりと濃いそれが喉に絡まって存在を主張する。彼は望みのものを飲み下そうと、顔を隠されてもありあり解る恍惚と共に、白い喉が動く。ふいに、彼は喉を掴まれた。ずるずる喉奥まで満たしていたものがゆっくり引き抜かれ、突然増した空気に噎せ返りそうになったが、寸でのところで生理現象に打ち勝つ。ぽっかりとまた粘膜の穴になってしまった口内をバルドゥインは覗く、ぐちゃぐちゃに交じり合った唾液と先走り、舌の上に乗った精液、次を強請って直ぐ近くに慰める為のものを用意されたというのに手が出せない渇きと餓えに蠢く赤に、目の前が烈火の如く染まり、裏腹にこれ以上なく穏やかな心地を覚えた。
「随分辛いことしちまったけど……俺のプレゼント、気に入ってもらえた?」
簡単に握り潰せてしまいそうな脆弱な白を掴む手を離す、舌の上で転がし、喉を鳴らして飲み下された精液に、また劣情を煽られる。答えられる訳が無い、引き抜いてしまった白が絡む指を解き、頭の後ろで目を塞いでいた布を取った。真っ黒になった布は重い。興奮に染まった血の色と、無機質な黒が、バルドゥインが思ったよりもずっと冷静に此方を静かに見ていて、黒皮越しに頬をそっと撫でる。未だに涎を垂らしている口元は淫靡だが、これ以上の無茶をさせる気にしはなれない、倒れこむように後ろの椅子へと座って髪を抜いてしまった場所を撫でた。柔らかな感触が手の平に、ぐ、と押し付けられて、撫でる事を催促される。
上目遣いの知性に満ちた瞳、苦しいだろう、本当ならさっさと開口具を取ってやりたいが、訳の解らない余韻に浸る体が言う事を聞かず、複雑に結われた部分を取り去る事なんて出来ないまま、手を伸ばして慈しむことが精一杯。ぐりぐり押し付けられる頬、さっきまでずっと力任せにそれで抉り貪った場所を今は撫で、指先の爪にかりかりと黒皮を引っ掻かされる。取って、と言っているのが解って、肘掛けに沈んだバルドゥインは小さな声でごめん、と謝った。静かな眼、白い腕が自分自身の後頭部に当てられ、ごそごそ動く。あれ? 腕は拘束されていた筈。バルドゥインは次の瞬間、眦を裂いた。
「うん、やっぱり好きな人のハジメテは嬉しいなぁ」
ハジメテの純粋なサディズム、気持ちよかった? と、何度か喉を鳴らしながら、彼は首を傾げる。ぼさ、と口を封じていた物が縄の上に落ちて、幻が現実を告げていた。お前はそれを自力で外すことが出来たのか、付けてやる時はあんなに苦心しながら付けたというのに、確実に三回は絡まってややこしい事になっていただろうに。見えもしない場所で組まれた紐を手馴れた手付きで外した彼は、彼特有の不思議な表情をして、愛する人の生身の肌に自分の頬を押し付けた。涙でしっとりと濡れた感触の残る肌は、まだ熱を持って火照っていて、バルドゥインは自分と同じ様に余韻が根差されているのだと解ったが、じわじわ染みる頬の熱を手の平で冷ましている様子に、指先でまた虐めてやる気にもなれないままに突っ伏して目を瞑った。

これは、想像以上に強欲で、厄介な。

あの形容し難い奇妙な微笑の奥、愛した伴侶は半分だが、男だったことを思い出す。
ホワイトデーは三倍返し、と、少し聞き齧っただけの意味が解らない言葉に思考を巡らせながら。
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