笑え、笑えよ

寄ってらっしゃい！　見てらっしゃい！
今宵お見せしますは、人道より遠く外れ、我が身に流す血すらも呪われた忌み子、祟り子
産まれ出でた時よ、母に縋る腕すら無く、父を追う足すらも許されず
地に転がり、破れ溶けた皮の上に寝転がる内にケダモノのサガを覚え
暴雨の叫びを子守唄と聞き、悔恨の嘆きを乳母の声と笑う
おお、その姿のおぞましきかな！　おぞましきかな！
さぁ、紳士淑女の皆さん、おぞましきを美とする奇特な旦那様方
種も仕掛けも御座いません……神より呪われし哀れ子を愛する皆々様
ほんの少々でも彼等を哀れむのであれば、はたまたその姿に背徳を浸るならば
此方の箱に、いえいえ、滅相も御座いません、これは賃金を払う箱ではなく、愛の募金箱
お優しい天人の皆様、少しばかりのお心を……おお、なんということっ！
体の弱い彼等に鉄や銅を持たせる等、体を壊してしまうやも。出来るなら、重くない紙を……♪
それでは、心臓の弱い方はお早めにご退席下さい……
暗幕の中で、よもや災難が降りかかりやしても、これまた旅土産とお持ち帰り頂等存じます……！

レディス・アンド・ジェントルメン、地獄のサァカスの開園だぁ♪



此方の絵は、浅海由梨奈さんに描いて頂きました！

一番最初に思い浮かんだのは、動物の警告色ってやつです。
白っぽいピンクに黒色って、別にドきつい赤とかと違って警告色とは程遠いんですが、何でだろうか、此の世の物とは思えない、って意味で警告的な感じがします。肌の色がもう白すぎる、ってか紫色で、死人スレスレっぷりが最高です！
道化の横暴さっていうのは、究極の浮世離れっぷりから始まってて、そこから枝分かれした所が力の限りの俗物っぷりで、雰囲気は勿論、異常なまでに長い手足と由梨奈さんが頑張ってくれた、構造不明なドリルポニー最高……！
一番下の画像は設定画というか、由梨奈さんと最初の打ち合わせをした時の物です。耳の構造の説明が大変だったんですが、どうにかなってよかったw　耳の先はちかちか光ります、ちかちか。
背景の指定は「サーカスのテント」と、私がさせて頂いたのてすが、これがまた想像以上にハマッたんで、今回の口上はそれを意識。普通のサーカスっていうよりは、フリークスショー系ですけどねー……道化はこういうのを即興で思いついては、テントの前でべらべら喋りそうなw
歩き難いんじゃないかって位に高い靴底と、こだわりのしましま、羽の質感？等、嬉しくて鼻血が出そうです！

由梨奈さん本当にありがとうございました！

タグ：リヴリー 擬人化 道化師の者 貰い物 由梨奈さん この絵への感動を言葉で伝えられない自分の口が憎らしい 寄ってらっしゃい、見てらっしゃい！ 愛の募金箱