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拉致SS:ドラドラドラドラバンドーラ♪ [拉致]

ぶっはぁ! お仕事終了!!
タイトルのネタを知っている人が居たら、仲良くしてね!

と言う訳で、いつもお世話になってる定晴さんにプレゼント的な意味を込めましてー。
定晴さんの所から、フェンリア君を勝手にお借りして、絡みSS! ですが……。
何故だか知りませんが、正統派グロになっちゃいてました^p^
疲れてるのか? 自分。
しかも、フェンリア君の口調ってこれでいいのかわからんち^p^ <アー
こんなうん子SSですが、定晴さん、私の愛を込めました!

此方は、定晴さんのみ、お持ち帰り、転載出来ます。
多分、定晴さんすら貰ってくれないだろうけど^p^ <アー



定晴さんへ、ハロウィンプレゼントSS
臨死的愛情

登場人物:ドルミン フェンリア君

チェーンソーギュイーン。
ドルミソは約束は守ります。

グロ度:★★★★☆
精神有害度:★★★☆☆
(久方ぶりのグロです)
(ハロウィン関係ない)
(二人とも、チートでどうにかなりました)






止む事の無いエンジン音が嘶きを上げ、後に続いて激しく滴る様なぬめり気を含んだ肉混じりの血が、辺り一面の壁へと吹き付けられる。
激しい力によって、粉砕された脂肪が塗りたくられて光沢をもった工業用の大型チェーンソー、それを巧みに操り、固形物である血までも液状化させているのは、燃える様な、この場に置いては血の様な赤色の髪をした青年。
その鮮やかな赤は、今はこの赤の狂宴によって更に赤く塗り潰されて、本来は琥珀色の目すらも、緋色に見せる。
この獲物を嬲る彼はフェンリア、フェンリアは息を吐くと、大型チェーンソーを振りかぶる、生を彩る最高のショー、そしてまた続く宴。

「イクで……っ!」

責め苦、いや、一方的な殺戮を受ける哀れな獲物は、まだとても幼く、物心が付くか否かの境ほどの年齢の子供。
肩に杭を打ち込まれ、壁に宙吊りになる形で、その白い髪を塗り潰され、元より蒼白な肌は更に白く、生気を感じさせない。
肩と腿を残して右手両足は切り飛ばされて、切り取られた三肢は床へ転がっているという、非道な有り様。

だが、回転する白刃は無情、それを操る金色の目の羅刹も無情。

続いて、臓物を絡まり、その勢いをやや弱めた一撃、右から左へ。
獲物を一直線に、それでいて苦しみ長引く様に斬撃を撃ち加えると、余韻残る様な悲鳴が続き、フェンリアは返り血に染まった自分の唇を、ちろりと舐める。
だが次の瞬間、チェーンソーが筋肉に阻まれた、幼くとも、肉を切り続ければこうなるのは必然、その一瞬、獲物の肉体から放す事が出来なくなった。
何度も何度も同じ所を空回りして、斬る筈の肉と臓物を砕破し尽くすまで、止まる事の無い刃は、切られる獲物から見れば想像を絶する苦痛だろう。

「なんや、俺のチェーンソーはアンタの血ィもっと吸いたい、吸いたいっちゅうて駄々捏ねてるさかい、がんばりィや」

鼻で嘲笑うと、そのチェーンソーを無理矢理薙ぐ、ありとあらゆる赤が、その一閃と共に吹き出て、最早生前の勢いも原型の無い物まで、次から次へと流れ出した。
頬につく温かさ、命の水の味、人間もリヴリーも、この命が体に溢れる分の1/3無くなっただけで死んでしまう。
その事を考えると、心底フェンリアはこの赤を愛でずにはいられないのだ。

「羨ましいなァ、アンタみたいな変態でも、白刃は平等に愛するんや、愛するのが好きなんやろ?
なら、もっと喜べや、豚畜生みたいな悲鳴を上げて! なァ!!」

ばっくりと破られて、巨大な穴が開いた胴体に、フェンリアは追い討ちを掛けて拳を翻す。
人工物に似た黒く光沢のある大地へ、まだ温かみを残す臓物が、元は支えていた主の腹圧に負けて繁殖期の鮭の群れの様に、一度二度空気の爆せる音と共に飛び出る。
床にべちゃりと垂れた臓物が、湯気を立ち上らせている。
その光景があまりにも滑稽で、フェンリアは思わず笑いがこみ上げてきた。

「クククク……アンタ、お笑いのセンス0やと思ってたん、でも、案外面白い芸の一つも出来るんかいな、見直したわ」

瀕死の魚の様に口をパクパクと開閉させて、喉から血潮がせりあがり、息を続ける事が難しくなった獲物は、息をしようともがく。
喉からは、言葉と息の代わりに、もう既に吹き飛んだ胃の内容液が混ざった血反吐を吐き、力無く首を垂らす。
あの反吐は食道に残って居た分だけだったのだろう、直ぐに血反吐はただの血に戻って、垂れ流しになる血もじき止んだ。
足元には、次から次へと重ね塗りされて、渇く事が無い赤色の絨毯。
そういえば、少し前に役所の前で、どれだけ血を集め続けても輸血用の血が足りないだかで、献血だかという事をしていた。

「それなら、俺は今どんだけ贅沢者やねん」

独り言だ。
だが、自分以外にこの抵抗する事すら出来ない無力な獲物以外居ないと言うのに、まるでその言葉への反応の様に自分の肩へ湿った何かが当たる。
投げつけられた物は肺、フェンリアが警戒しつつ獲物をみると、獲物は嬉しげに笑った。

「………な………なんでや、ねん、なの、だよ?」

「それでツッコミ入れたつもりかいな、根性とセンスなら認めるんやが、まだまだやな、出直して来ィや」

その言葉を言い終わるか終わらないかで、続いて、何かが飛んでくる。
飛んできた物は腸、いい加減外気に当てられすぎて、温かみも、柔らかみも失ってしまっているが、生々しい肉色だけは変わらない。

「運命の赤い糸~~なのだよ」

息切れ一つ無い、先程の息も絶え絶えのツッコミが嘘の様な、ボケだった。
先程までが嘘の様な獲物、それに対してフェンリアは、手の甲でビシッと獲物を叩いてツッコミを入れる。

「そうそう、こんな風に先は運命の人と…キャッ、憧れのドルミン先輩と繋がって、頭が沸騰しそう……って、なんでやねんっ!」

「ナイス、ノリツッコミなのだよ」

此処に来て、やっと獲物の名前をフェンリアが呼ぶ。
遅れ馳せながら、この壁に宙吊りに打ち付けられ、通常の人間でも、リヴリーでも普通なら死んでいる程の瀕死の彼はドルミン。
実はこの狂気の沙汰は、彼がフェンリアに対してした狼藉の報いであり、ドルミンからこうなる様に誘った事態でもある。

それにしても、ドルミンは死なない。
フェンリアの人生の中で、今まであらゆる物を斬った事があるが、此処まで死なない者は見たことが無い。

「ホンマもうやってられんわ、何者やねん、オマエ」

「新世界の神なのだよ!」

このドルミンとフェンリアの付き合いは、彼等の飼い主同士が集まった時以来なのだが、その時もドルミンは、何度も何度も無礼なマネをし、その度に脳漿をブチ撒けていた。
そしてその後、一期一会の間柄かと思われたドルミンは、彼の住んでいる島にある日突然現れると『約束を守りに来た』と、言って、全てをこの事態に発展させる。
約束『臨死の快楽を教える』飼い主同士で集まったあの時、ドルミンが一方的に約束を持ちかけ、空返事でフェンリアが返し、成立してしまった。
ドルミンの身勝手な約束、それを遂行するためだけに、彼等は今この状況にある。

そして、ドルミンにはもう一つ特徴がある。

「しっかし、アンタも身勝手やなぁ『臨死の快楽』を教えるだか言うといて、俺だけ置いて一人でお楽しみ。
ホンマ、つまらんやっちゃなァ」

「いや、そんな事は無いのだよ、これはまだ前技、しどとに受け入れる為の準備なのだよ?」

「何言うとるんや、アホ、そんな体で何する気ィ…………。

ドルミンは、死なない。

自分の腹を触ったフェンリアは、想像を絶する感触の物を、自らの手に触った。
骨、自分の背骨、普段は背に指を這わせて、皮を挟んでしか触れることの無い脊柱を、自分は今触っている。
目を移せば予測通り、自分の腹はぽっかりと大口を空けて、内臓を全て失った状態になっている、目の前に杭打ちにされたドルミンと同じ様に。
更に妙な感覚に襲われる、左手の肉が、ずるり、べたり、と、溶ける様に肉から削げて、熱を失った内臓の上に落ちる。
次から次へと血が競り上がり、耐える事が出来なくなったフェンリアは、髪と同じ命を吐血する。
腹からもこんこんと血が流れて、これほど自分の体には血が入っていたのか、と、関係の無い事を考えてしまった。
床を新しく染めるのは子供の血でなく、自分の血。

目まぐるしく血は流れて、肉が削げ、臓腑が飛び散り。
そして、最後に痛みも。

痛みに阻まれる思考の中、耳にダイレクトにドルミンの声が響く。

「データって凄いよねぇ、なのだよ、少し弄れば、こんな事も出来てしまうのだよ。
今何を考えているか当てるのだよ『コイツは何をした?』だろう?
君らしいねぇ、君はこの危機的状況で、私の力を分析しようと頭を回転させて、最早致死量以上のが失われている状況で、まだ生き残る為の活路を探しているのだよ」

刹那、先程まで1メートル程の距離を取っていたドルミンの顔が、フェンリアの目の前に、視界の全てになった。
顔面から、何かがぶちぶちと喰い千切られて、歯が血と肉の熱で生ぬるくなった空気に晒される。

「安心したまえ、大本のデータを弄っただけなら、そこを直せば君の全ても元通り……なのだよ。
一夜限りの臨死の快楽、楽しんでくれたまえ」

ドルミンは血で真っ赤になった口を開いて、元々はフェンリアの物だったであろう肉隗を見せ、天使の様に微笑した。

フェンリアの視界が、片側だけ音を立てる様に消える。
その瞬間フェンリアは、互いの命を嬲りあう様な、痛みよりも痛烈な、目の前が真っ赤になる感覚を覚えた。






さあ、此処で見ていて上げるのだよ、君が真の快楽を覚え、その白く美しい身をくねらせる様をね。凄い、凄いねぇ、君の今の状況解るかね?自分で自分のお腹の中触った痛みが、今になって響いてきて、生理的な涙と言う奴を流しているのだよ?背筋が凍るような、腹の中でマグマが湧くような堪らない感覚だろう?血液の濁流で体全ての生気が駆け巡り、痛みの波で頭骸骨がまっぷたつに割れてしまいそうだろう、なのだよ?それとも、内臓を吐き出しそうなのかね?良く解るよ、君の事はとっても、ね、なのだよ。おっと、意識を飛ばさないようになのだよ。でも初めての経験なんだ、意識を飛ばしたら勿体無いのだよ、何しろ脳が痛みを和らげるために脳内麻薬を出して、一種の麻痺状態になるからねぇ。さあ、二回小さく吸って、一度深く吐くのだよ、丁度出産の時にそうする様に。ほら、落ち着いてきたのだよ?








「上等じゃ、ワレ」








アンタが何度でも蘇って、何度でも俺を喰らおう思もうてるなら、俺も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度でも、切り刻んだるわ。

覚悟しぃや。


唸りを上げるチェーンソー、飛び散る肉隗、悲鳴、怒号。


防護する肉を食われ、剥き出しになった犬歯の刃は、獣のそれだった。







夢の終わりは、まだ虚ろ。

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コメント 2

りう

センスが羨ましいです←
ゾクっとしました!ぞくtt(


企画応募は嬉しいのですが、
もう一度応募条件を読み返してくださいねっ
応募が無効になります><
by りう (2008-10-17 07:02) 

定晴

えへへへへへへへへへへh(息子より飼い主のほうが狂っているようです
ニヤニヤ!顔の筋肉が緩みまくりますよ。やばい、口裂けになってしまう(((
ドルミソ君の無限さにふきました^^
いいよいいよ、狂っちゃえ狂っちゃえ(((((((
よかったね!ふー太☆(バチコーン
ハイテンションのノリノリで持って返らせていただきますうへへ!
by 定晴 (2008-10-17 18:14) 

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