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木っ端会話文:幸福な子供達 [小ネタ]

この会話文には妊娠・出産に関する話が山の様に含まれています。
苦手な方はお逃げなさい……お逃げなさい……。

どうしよう、すごいかおがにやける。
そしてちょっと泣いた。






「おじさん、起きて起きてー♪」
「……此処か何処なのか、俺今回から聞かない事にすべきかな」
「此処は自分の診療所、おじさんにご指名があったら連れて来ちゃったv」
「ご指名って、明らかに診療所で使う言葉じゃないだろ。
なあ、一つ謝らないといけなくなった」
「なーにー?」
「俺、今この瞬間までお前が医者だってこと疑ってたわ」
「ひっど~い! うわぁ、傷付いた……w」
「で、指名って誰からだ?」
「それじゃあ、こっちの部屋に来てね。
ボディ~~~をぐりぐりもぐもぐしといたから、そのまんまでいいよー☆」
「……ボディーチェックした、って意味として受け取って良いんだよな?」
「はやくはやくー! お腹出しっ放しは体に毒だし」
「?」




「あ、おじさん、来てくれたんだね」

「お前達」
「早めに連れて来るって言ったのに、ちょっと遅かったかなー」
「そう?w 腕が鈍った覚えは無いんだけど、ごめんねー」
「まあいいや、ありがとうね」

「おじさん、見て見て」
「ぱんぱかぱーん、芽が実になった」
「誰が最初に見せるかみんなで考えたけど、最初に会った順番がいいかなって」
「ちゃんと一人三つ、いや三人。後で全員の見せるから」
「苦しい事があっても、割に合うって思ってたけど。そもそも、天秤に乗らないや」
「とくとく動いてて可愛いねー」
「実は胎動ってもう少し経った頃からしてるんだってね、感じられないけど……がっくり」
「卵子が0.1mm、今の赤ちゃん14mm、すっごくすくすくしたね」
「凄く嬉しくて、見た時泣いちゃった。見たかった?」
「別の写真で見せるけど、もうちゃんと生き物の形になり始めてるんだよ」
「三人一人も遅れずに、一緒に動いてる。仲良しな子」
「目に見える命になれてよかったね、赤ちゃん」
「半分はおじさんがくれた、おじさんと自分達の共同制作だよ?」
「お土産にこの写真と動画、持って帰ろー」
「赤ちゃん達が産まれたらさ、みんなで見ようよ」
「……あれ、どうしたの?」
「おじさん……?」
「ねぇ、どこか痛いの?」
「泣いてるの?」
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