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企画SS:天狗の仕業じゃ! 天狗の仕業じゃ!(前編) [拉致]

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、昨日の更新を(実質)忘れたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
何と言うか、ふー疲れたと少し椅子の背凭れに寄りかかったら、次の瞬間目覚し時計が鳴っているという罠。
キングクリムゾン!? いや、天狗の仕業じゃ! 天狗の仕業じゃ!


童話企画トップバッターは、すず虫さんの『桃太郎』です!
で、なんというかSSって長さに収まらなかったので、前後編とかなってます。
すず虫さんと私の因縁の前後編!(前回の的な意味で)
今度こそ明日には(22日)続きを書きますから!
あと、例の続きも出来るだけ早くしまっす!

此方は、れー☆君の飼い主さんである、すず虫さんのみ、お持ち帰り、転載してOKです。
もってかえって、海に捨ててね!

童話企画
桃太郎ふたり

登場人物:れー☆君 ドルミン

かならーず、これをー、やらねー、ば、ならぬー♪

昔々度:★★★★☆
精神有害度:★★★☆☆
(文大目の、状況説明回です)
(れー君に、酷い敬称がついてます)
(ドルミンは尻)





桃太郎ふたり



昔々あるところに、お爺さん……いや、実際はかなり若いけど、ジジイって事にしといてください、お爺さんが一人で住んでいました。

お爺さんの名前をれーお爺さんと言います、とても快活で、町中の若いパパンやママンから『ウチの娘を貰ってくれ』と、キャーキャーされるようなモテモテジジイです。
それもそのはず、このれージジイは性格も良いジジイですが、外見も良いジジイなのです。
石榴の様に赤い短い髪をしていて、くりんくりんと好き勝手に伸びた髪、体に似合わず大きな下駄を履いて、都でも見ないような真っ赤な着物を着た色男……色ジジイ。
何より特徴的なのは首巻です、南蛮渡来品らしいそれは、着物と同じ様に真っ赤で、れージジイはいつも肌身離さずこれをつけています。

そんなこんなで、こーんな色ジジイが村を闊歩していては、村の若いのは色々な物を濡らさずにはいられません。

ただ、このれージジイ、彼自身が何処から来たか誰も知らないのです。
ある日突然現れて、村の外れの炭焼き小屋を勝手に改造してに住み着き始めたのです。
確かに村の人達も、最初はれージジイの事を気にしました、もしかしたら盗賊か何かか、浪人崩れかもしれないと思ったのです、が。
れージジイは働き者でした、村の皆の仕事を手伝ってくれました、子守りをして、森に間違って迷い込んだ村の子を夜遅くまで探して、谷底まで助けに行った事もあります。
それを見ていると、村の人達も何時の間にかれージジイがこの村いに居る事が、嫌ではなくなっていたのです。

そうして、この物語はれージジイの家から始まります。

れージジイは一人身です。
ジジイはモテるのですが、そりゃあもうクソモテなのですが、どうも女子の気持ちがワカランチンなので、イマイチ結婚に乗り出す事は今までありませんでした。
この前は年頃の長者様の若様、緑の髪とカモシカの様な足が綺麗な息子さんで、彼がれージジイの家を訪ねてきた時、先ず一番最初にしたのはカチンコチンの大きさ比べで、若様の護衛の黒い人達にしこたま怒られてしまいました。
この事はまだマシです、その事に拍車を掛けてしまっているのは、れージジイが不思議な生き物を見ると何でも家に持って帰ってしまうことです。
怪我をした小鳥、逸れた軍馬、果ては物の怪の類まで、何処から取ってくるのかは知りませんが、次から次へとポンポコチンポンポコチンと拾い帰ってくるため、住み良いようにはしてある筈の炭焼き小屋も寿司積め状態です。
その上、そんな状態なら当然の如く食費も掛かります、エンゲル係数は鰻登り所か、昇り龍の如し、家計は火の車、いや炎の新幹線状態。

それでも人の良いれージジイ、今日も川へ洗濯に行きます。
この前洗濯に行った時は、黒い昆虫の物の怪に食われかかった青年を助け、炭焼き小屋に住まわせました。
芝刈りに行っては、赤いほっかむりの路頭に迷った旅芸人の少年を拾い、炭焼き小屋に住まわせました。
その前の前は、うっかり騙されて人売りに売られそうになっていた、気弱で儚げな青年を助け、炭焼き小屋に住まわせました。
多分、いや絶対、今回も何か拾ってくるでしょう。
その事を炭焼き小屋一同、全員がそう思いながら、れージジイを見送ったのです。


「ふー! やーま抜けて、谷抜けて、やーっとついたぞー。」

そんなに遠くないです、林を抜けて、長い砂利道を通ると、さらさら流れる清流の到着です。
長めな道を洗濯物を持って歩き続けていれば、いくら若いジジイの……表現に無茶がある? いいんだよ、心で決めた事は最後まで刺し貫くんだよ、若いジジイのれーにも、この仕事は重労働です。
川に付く頃には、れージジイの額には玉の様な汗が滲みます。
村から比べれば近いのですが、この川は村外れの更に外れに位置するところにあるので、村の人間も秋漁の時以外は来ません。
れージジイは自分の手拭を清流に漬して、それで顔を拭きました。

「よっし、それじゃ、やるぞ!」

一息つくと、自分に檄を入れてれージジイは洗濯をします。
フンドシ、フンドシ、前掛け、フンドシ、フンドシ、クラシックパンツ、フンドシ、家人の分全員分ですから、そりゃあもうとんでもない量になります。
それでもれージジイが大して嫌がらないのは、れージジイが一家の家長として、家で食事を作って待っている家人、いや、家族を思っているからてしょう、スカト□好きとかじゃないよ。
じゃぶじゃぶ、昔は石鹸なんて無かったから洗濯一つも重労働、全ての洗濯物の汚れが落ちる頃には、太陽は真上に輝いていました。

「今日は……魚でも取って帰るか」

清流にはピカピカの鱗をした、鮎やら山女やら、沢山のお魚が居ます。
普段村人は来ないので、稚魚を食べ尽くすような事をしなければ、此処の魚はれージジイが独り占めして良いのですが。
でも、れージジイいいやつです、小屋の皆は勿論、村の皆のために魚を取って帰ろうという考えです。
魚獲りはいたって簡単です、砂利や岩が多い所では魚は岩の下で休んでいるので、上からその岩を岩で叩けば吃驚して気を失った魚が獲り放題。
れージジイはするすると魚の居そうな大きな岩に登ると、岩を叩こうとしました。

「なんだアレ? 熟してない桃? いや、白い尻?」

川上からどんぶらこっこ、すっこっこ、白い尻が流されてきます。
れージジイは慌てて何処からか取り出せる、四次元虫取り網を取り出します、何処から取り出したって? バカ、四次元からだよ。

「ホイッ!」

テレビとかで麺職人が麺を掬う様にして尻を掬います、手ごたえアリ、如意棒の様に伸ばした網を戻して中を確認すると、掬った物はやっぱり人間でした、全裸の。
ああ、元々のれー☆の設定に、虫取り網に関してあったのかって? いいんだよ、パラレルだから。
ところがどっこい、網から出してみた尻、息をしていませんね本物の桃の様に冷たいまま、ぐったりして動かないのです。
れージジイ、困りました。

「あ……たしかこんな時……たしか…あっ!
えーっとえーっと、思い出したぞ! 人肛呼吸だ!」

えーっと、れージジイは実行しました、文字通りの行動を。
はしょっちゃダメですか? れージジイが得体の知れない尻に人工呼吸かます様を、詳細に、克明に、大天使の様に描かないとダメですか?
ああもう、濃いですってば、飛ばします、汚物を飛ばします。

兎に角、れージジイの必死の応急手当のお陰で、冷たい尻は元の温かさを取り戻し、ゲホゲホと咳と共に水を吐いて目を覚ましました。
冷たかった尻、白に桃色の混じった髪に、明らかに病的な白い肌をした子供は、まだ水で潤んだ目でれージジイを見て、その後辺りをぐるりと見ました。

「此処は……何処かね?」

「此処は村外れの川だ、お前はこの川の川上から流れてきたんだぞ」

「川上? ああ、濁流を流れるプールだと思い込んで生存しようとしたのだが、ぜんぜん効果が無かったみたいなのだよ」

「流しそうめんだったら、節が激しく凹凸していない若い竹がいいぞー、あんまりボコボコしてると途中で詰まっちゃうからな」

「そういえばどざえもんを処置する時は、体の中で膨張したガスを抜くのだが、これが臭いのだよ」

話がかみ合いません、と言うかこの白い冷たかった尻、明らかに本人談で死んでいたそうです。
おっと吃驚、れージジイ、何時の間にやら死者蘇生術を体得していたらしいです、皆さん、皆さん覚えておきましょう。
水死しかけの尻には、ケツの穴から息を入れれば良い、と。
ごめんなさい、嘘です。

この後この二人が元の話に戻るまで、訳2時間掛かったのですが、その辺は早回しとかいう人類の英知を使って、無かった事にしましょう。

「で、お前は何処から来たんだ?」

「それがさっぱり思い出せないのだよ!」

都合のいい展開です、駆け足展開です。
どうやらこの白い冷たかった尻、自分が何者だったかを完全に忘れて居るようです、怪しくても信じてあげるのが男って物です。
このれージジイも良い奴です、この全裸の白い冷たかった尻を家で介抱してあげると、優しく優しく言っています。
内心では、新しいペット…いや、家族が増えるのが楽しみなのかもしれません。
れージジイは、マッパで水浸しな全裸の白い冷たかった尻に、自分の着ていた着物を着せてあげました。
これによってれージジイがマッパです、それに対して全裸の白い冷たかった尻、れージジイに近付くと……。

「 や ら な い か 」

「おっ、いいのか? 俺は全裸の白い冷たかった尻だろうがホイホイ喰っちまうワングなんだぞ」

「良いのだよ、私……とりあえずセク□スできればなんでもいいから、なのだよ」

「激しい一面もあるぞー、たっぷり三時間は楽しもうじゃないか!」



アッー!




そんなこんなで、れージジイは新しい家族を拾ってきました。

途中何か在りましたが、忘れてください。

はい『あっー』って言われて、意味が解らないアナタは其の侭のアナタで居て下さい、切実に。
間違っても、お母さんとか、お父さんとか、特にお兄ちゃんお姉ちゃんに聞くと、別の意味で大変な騒ぎになります。
貴方がエロゲー出身のキャラなら、それとは別のえもいわれぬ大変に直面するでしょう。

この新しい家族、何時まで経っても『全裸の白い冷たかった尻』と呼ぶ訳には行きません、れージジイはあみだくじで、あ、から、ん、までの平仮名を書くと、4つ選んでそれを名前にしました。
『ドルミン』それがこの全裸の白い冷たかった尻の名前です、え、しつこい?
まあ兎に角、この名前を決めるあみだは何分数が多いので大変難航した上、一時は『ほんうじ』なんてなって、他小屋の皆さんから全力で却下されたりしました。

ところがこのドルミンが来てから、村人達は大変迷惑しました、そりゃあもう迷惑しました。
それはれージジイにも理由があるのです、この二人は二人そろって、昼夜問わず仲良くアッフンアッフンギッチラギッチラしまくっているからです。
いや、別に働かなくなった訳ではありません、れージジイは何時も通りよく働きますし、新しく来たドルミンも働き者です。
ただ、本当の意味で夜も、昼も、場所も、人目も、物も、者も構わずに毎日毎日毎日毎日毎日お盛んだったので、あまりの事に村人達も驚いていたのです、
何よりそれを悲しんでいたのは村の年寄り達で、れージジイが欲情霊に食べられたとか、貧乏神食べたとか、働き者のれージジイを自分の孫の婿に出来なさそうになってしまった事を恨みます。
その上、それならまだマシです。
ドルミンは定期的に性別問わず村の人間を巻き込み、自分の欲望を満足させようとするのです。

それを抑制するはずのれージジイも、それに悪乗りして人を襲います、その様はまるで都を騒がす鬼のようです。

何時しか村の人達は、れージジイが拾って来た白い疫病神の事を『桃太郎』(尻的な意味で)と呼びました。
その上、この不名誉で、自分が性犯罪者である事を露出した様な呼び名は、拾ってきた本人のれージジイも呼ばれるようになってしまいました。


そんなある日の事です。
村では実りもそろそろ薄れ、一月先にはそろそろ厳しい冬がやってきます。
れージジイとのおめざの一発が終わると直ぐに、何時も何時も頭から菊か何か生えていそうなドルミンが、何時に無く神妙な顔をして囲炉裏の前に座っていました。
これはただ事では無さそうだと悟ったれージジイ、自分も囲炉裏端に座ってドルミンの話に耳を傾けます。

「れー君、食糧問題なのだよ、大変な事になったのだよ」

「どうしたんだ? 食料だったら少なくとも一冬越す分はあっただろう?」

「確かに此処の小屋の皆の分と、我々の分、全部あるよ、でもそれじゃ駄目なのだよ」

「なんか、来ると食料を食べ尽くすようなヤバいモンでも来るのか?
こう……えっちな本読んでる時の、母親位ヤバい奴が」

「えっちな本を読む時は難しげな本に挟むか、寧ろ開き直って見せ付けてしこる位の覚悟がないと、真のオナニストととして自宅オナ兄さんは成立しないのだよ」

「でもそのチラリズムとドキ☆ドキが、クセになっちゃうんだよなぁ」

「青い果実には、青いなりの味わいがあるのだよ、そもそもチラリズムは

ハイ、話が収拾つかなくなったので飛ばします、大人の一身上の都合で飛ばします。
べっ別に、この二人がこの後外に繰り出してって、ありとあらゆる人間にセクハラをカマしたとかじゃないんだからねっ!

改めまして、二人とも神妙にお話します。

「この辺り一体に、今年は猛烈な寒波がやってくる、今まで無かった程の大寒波が、なのだよ」

「大寒波って事は、冬の供えをもっと多くって事か……いや、それだと今度は薪が無くなっちまう」

「カンがいいね、生物が命を繋ぐ上に置いて、重要な物は水、暖、食料、なのだよ
これをふまえるなら、食料はどうにかできるとして、暖は勿論、水も凍り付いてそれどころじゃなくなってしまうのだよ」

移動すればいい、そう思う方もいらっしゃるでしょうが、この時代の引越しとは恐ろしく大変な物なのです。
寒波を免れる、それだけの距離を歩くとなると当然の如く死人が出るでしょう、村全体が移動すると言えば都のエラーイ人が引越し金を寄越せと怒るでしょう。
それほどまでに今深刻なのです、二人は頭を捻りました。
そして、最初に口を開いたのはれージジイ、何時に無く真剣な面持で、自分の思いついた策をドルミンに語ります。

「なあなあ、ドルミン、都を今一番騒がせている物、知ってるか?」

「知ってるとも、鬼ヶ島からやってくる鬼達だろう?
なんでも金銀財宝は勿論、美しい女房まで攫って、呪術の類を使っても倒せなかったとか、なのだよ」

「此処まで言えば解るだろ?
俺達で鬼を倒して、鬼の持ってる財宝を使って村をそっくり別の場所に移すんだ!」


かくして、れージジイとドルミン、互いに流れ者の二人は、れージジイは仲間を守る為、ドルミンはれージジイを守る為。

赤白二人の『桃太郎』物語は此処より始まります。


この後、他の皆を巻き込む訳にはいかないと誰にも告げず旅立つ二人を、村を長者の息子、出会い頭でチンコチロリンな若様が現れて、れージジイに自分の思いの丈を伝えたりする話があったり。
ドルミンが炭焼き小屋の皆の前で、れージジイを自分が命を賭けて守る事を誓って、啖呵を斬ったりもしてたり。
炭焼き小屋の面々がれージジイ達を見送る為に、キビ団子やらなにやら作って、まだ夜も明けぬ内に旅立つ二人を見送ったりしたんです、けど、別に本編にはいらんと思って大幅にカットしました。
えっ!? 十分必要? 今直ぐ巻き戻せ!??
ちょ、ま、そんなに強く押さないで、押さないでってらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!







アッー!

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